前回(2021年5月12日)の記事、悪い座り姿勢について書いてきました。中でも今回は車の運転席の座り方についてです。

車の座席の中でも運転席が特に良くすないのではないかと思う理由が3つあります。1つ目はハンドルの操作をしなければならないことです。

運転免許を取るために教習所で習うハンドルの持ち方は時計で表すと10時、2時の部分でハンドルを持つように習います(僕が免許を取ったのは18年前なので今の教え方は違うのかもしれませんが...)ですが、免許を取った後、マイカーを購入していざ運転をし始めると片手で運転している方が多いのではないでしょうか?人によるかもしれませんが右手でハンドルを持ち、カーブを曲がったり切り返しをしない限りは左腕は肘をついている状態ではないでしょうか?

そうすると何が起こるか、これも人によりますが、おそらく少し右肩が前に出て(体を左に捻じっていて)上がっている状態、左肩が少し後ろに下がり(体を左に捻じっている)下にも下がってい状態で、体が左に少し傾いている、腰も少し右が前、左を少し後ろに引いている状態、このような姿勢が出来上がるか思います。※上部画像参照

座り姿勢を長時間続けること自体、体に負担をかけるのに、更に捻じれたり傾いたりした状態を長時間続ければ、余計に負担がかかり、膝、股関節、腰、肩、首などどこかしら片方だけ痛いとかそういった状態を作り出してしまいます。

ボディメイクの観点から見ても左右非対称な身体の使い方や筋肉の付き方をしていれば綺麗には見えないのでやはり良くないかと思います。

2つ目は運転席に関わらず言えることですが、ヘッドレスト(座席の頭に当たる部分)を使っていない、です。

ただ、特に運転席の場合ハンドルを握ることで手を前に出しているので、体も少し丸くなりやすいです。その為、頭がヘッドレストから離れやすい状態になります。

ヘッドレストから頭が離れるとなぜ良くないかというと、いわゆるスマホ首(首から上が体から通常より前にでている状態)のような状態になるからです。※上記画像参照

スマホ首の状態が起こると猫背になりやすく、特に肩首回りに影響が出やすくなる為、肩こりや首が痛くなるといったことが起こります。そして首回りの筋力低下など起こりたるみがでやすくなり結果、二重顎もできやすくなります。

3つ目はピンとこないかもしれませんがブレーキとアクセルの踏み方です。

皆さんはブレーキとアクセルを踏むときどのようにして踏んでいますか?この踏み方(ページ最下部の画像参照)は安全のために踵を安定させてペダルを踏むように習いますが、女性は足のサイズが男性より比較的小さいため踵を安定させてしまうとペダルが踏めないため床に置かず一回一回足を浮かして踏む方も見えるそうです。

では、姿勢という観点から見た場合この足の使い方はどちらが悪いと思いますか?

どちらかといえば踵を安定させてペダルを踏む方です。なぜかというと、踵はブレーキ側においてアクセルを踏むときはつま先を外に向けるという動作を繰り返すことにより、膝から下だけ外に捻じるという動作を繰り返すからです。この動作を繰り返していると膝から下が外に捻じれた状態を体が覚えてしまい膝下のねじれが定着します。

膝下の捻じれはむくみや膝痛、ふくらはぎの外側の筋肉や腿の外側の筋肉が発達して脚が太く見えてしまったりX脚やO脚の原因にもなりえます。

以上の事から運転席が姿勢にとって良くないと思う理由です。

次回は運転席でも姿勢を崩さないようにする対処法をお伝えしたいと思います。

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